全面改装・増築 土間と離れで暮らしを楽しむ 3
2015年06月06日こんにちは。現場担当の住岡です。
耐震補強工事ですが、劣化状況の確認に続き構造の確認を行いました。
構造に関して、解体して分かったことが3点ありました。
1.筋かいの位置が図面と異なっている!
やはり、現場での現状確認が必要ですね。
2.筋かいのクロスする部分が切断され金物で補強されています。
当時は認められていたい方法ですが、現在ではNGです。
3.柱の金物がカスガイや山形プレートのみで、強度が不足しています。
これも当時の基準ですが、現在ではNGです。
これらの調査結果を元に耐震診断を行い、以下のように補強を行いました。
1.不足していた筋かいは、設置位置のバランスに配慮しながら、必要な数を追加しました。
2.切断されていた筋かいは、設置し直します。
3.柱の金物は、強度計算を元にして金物補強を行いました。
今回のリフォーム工事では、壁や床・天井を剥し構造材のみにしましたので、一般的な材料を用いた耐震補強が行えました。
特殊な耐震補強方法を用いず比較的安価に補強が行えるのも、全面改装と同時に耐震補強を行うメリットになります。
さて、耐震補強に続いて床補強を行いました。
二段ある梁の下の梁が補強で入れた部分です。
室内のデザインを考慮した補強方法です。
完成時、この部分がどのように見えるでしょうか。お楽しみに!