新旧が息吹を与え合う家
ご両親を亡くし空き家になりかけていた築80年超の古民家リノベーションです。
新築する以上の費用をかけて改装する価値があるかどうかの相談から受けました。
日常使用されない田の字の和室と廻り縁が大切に保存されるあまり、
居住部分の為の増築が周辺に繰り返され、生活動線ばかりが長くなっていました。
今回の相談当初もその範囲での要望でしたが、
工事希望範囲外の続き間の和室一部をLDK空間に取り込み、
座敷も含めて活用できる住まいを提案しました。
冬場の寒さ対策についてはコミュニケーションを取り、
断熱性と古民家の風合い両立する着地点を探し出しました。
新しく設けた欄間には、既存建具にある変わり組子をデザインに取り込みました。
親戚兄弟の反対にあい計画が頓挫しかけましたが、既存の佇まいや材料を活かす提案(プレゼン)内容に納得いただき無事に工事を行うことが出来ました。
家見には親戚兄弟が集まられ、完成した家を見られ大変喜んでいただきました。
DATA
- 建設地
- 広島県東広島市