築66年の古民家再生
古民家特有の暗さと寒さの課題の解決が一番の要望でした。
既存を調査すると虹梁や蟇股の彫刻や欄間の透かし彫りなど、
粋な細工が随所に散りばめられていました。
玄関正面には目隠しと意匠を兼ねた変わり組子の建具を嵌め込んでいます。
対面キッチンのカウンターには栃の一枚板を採用しています。
対面キッチンの収納や下駄箱などの造作家具も設計製作です。
古民家再生の場合、全てを新しい材料で包み込むのではなく、
機能的な新しさを取り入れながら、残した古さの良さがより引き出せるような
設計やデザインが求められるところです。
DATA
- 建設地
- 広島市安芸区