空き家になっていた祖父母の古民家を再生
横浜からUターンし安芸郡海田町に住むことを決断されたご夫婦が、
ご主人の祖父母の空き家になっていた築100年程度の古民家を譲り受け、
リフォームを計画いたしました。
古民家の雰囲気が好みだったため、
既存の梁や柱、建具などを活かし、古民家再生しました。
LDK を中心とした多様性のある間取りに、
食堂や居間、主寝室には畳を使用し、和の空間を演出しました。
特に食堂の畳は料亭をイメージし、
廻り縁から眺められる庭と借景を楽しめる空間としています。
奥様のご要望である、広めのキッチンは作業や収納など利便性を考慮しています。
隣接する納屋にはご主人の趣味のバイクを置くガレージ、
親戚やご両親がよく訪れるための宿泊できる部屋を設けました。
玄関からの応接間として使用されていた部屋は、
床、壁、天井をすべて剥がし、土間空間としました。
主寝室へのアプローチスペースには心地よい眠りを誘えるよう、
内露地をイメージしたデザインをしています。
山や川に囲まれた自然に恵まれた立地で、
その新鮮な風を取り込めるよう南北の通風を考慮したプランをしています。
築年数は80年を超え腐食も散見されましたが、
古材と新材を継いだり差し替えたりして補修しました。
DATA
- 建設地
- 広島県安芸郡海田町
- 築年数
- 約100年
- 工期
- 6か月